こんにちは、りゅう先生です!
今回は高校倫理の重要人物、
「ソクラテスの思想」について解説していきます。
とくに、
- 無知の知
- 問答法
という、テストにもよく出る考え方を中心に見ていきましょう。

ソクラテスって名前は聞いたことあるけど、どんな考えの人だったっけ?

「無知の知」って、知ってるの?知らないの?どっちなの…?
ソクラテスは、
「人はどう生きるべきか」を真剣に考え続けた哲学者です。
自分は賢いと思い込まず、
質問を通して相手と一緒に考える姿勢は、
今の私たちの学びにもつながっています。

ソクラテスの思想を学ぶことで、「考える力」や「自分を見つめる視点」が身につくよ!
- ソクラテスとはどんな人物か
- 無知の知・問答法の意味と関係
- 魂の配慮・知徳合一など重要用語の整理
ソクラテスとはどんな人物?
ソクラテスの生きた時代
ソクラテスは、紀元前5世紀ごろの古代ギリシャ・アテネで生きた哲学者です。
当時のアテネでは民主政治が行われ、議論や討論がとても盛んでした。
ソクラテスの生き方
ソクラテスは、本を書き残さなかった哲学者として知られています。
では、なぜ私たちは今もソクラテスの思想を学べるのでしょうか。
それは、弟子のプラトンが、ソクラテスとの対話をもとに書籍として残したからです。
これらの書籍によって、
ソクラテスの考え方や生き方が後世に伝えられました。
(具体的な書名は後ほど紹介します)
※プラトンについてはプラトンの思想をわかりやすく解説|イデア論・想起・国家論とはをご覧ください。
ソクラテスとソフィストの思想の違い
ソクラテスが活動していた時代には、
ソフィストと呼ばれる知識人たちもいました。
| ソクラテス | ソフィスト |
|---|---|
| 真理を追究する | 勝つための弁論を重視 |
| 無知を自覚する | 知識を売る |
| 対話を重視 | 話術を教える |
ソクラテスは、
名誉やお金のための知識ではなく、
人として善く生きるための知を大切にしていたのです。
※ソフィストについてはソフィストとは?プロタゴラスの弁論術・相対主義やソクラテスとの違いをわかりやすく解説!をご覧ください。
ソクラテスの思想の中心「無知の知」とは?
無知の知とは?
無知の知とは、
「自分は本当は何も知らない」ということを自覚する姿勢のことです。
デルフォイの信託と無知の知
ソクラテスがこの考えに至ったきっかけは、
デルフォイの神託でした。
神殿で、
「ソクラテスより賢い者はいない」
というお告げが出たのです。
しかしソクラテス自身は、
「自分は賢くない」と考えていました。
そこで政治家や学者に話を聞いて回った結果、
彼らは知っているつもりなだけで、
本当の意味では理解していないと気づきます。

神様から「一番賢い」って言われたのに、無知だって結論になるのが不思議です…。

「知らないことを知らない人」より、
「知らないことを自覚している人」の方が賢い。
ソクラテスは、そう考えたんだよ。

なるほど…自分が完璧じゃないって分かってる人の方が成長できるんだね!
ここから生まれた考え方が、無知の知です。
ソクラテスの問答法とは?
問答法とは何か
問答法とは、
質問を重ねることで相手に考えさせる方法です。
この方法は、
助産術(産婆術)とも呼ばれます。
赤ちゃんを産むのを助けるように、
相手の中にある考えを引き出すことを目的としています。

でも、先生が答えを教えた方が早くないですか?

たしかに早いけど、それだと「自分で考えた」ことにはならないよね。
ソクラテスは、考える力そのものを育てたかったんだ。
ソクラテスはどのように質問したのか
ソクラテスは、「正義とは何か」「善とは何か」といった、
身近だけれど答えにくいテーマについて問いかけました。
相手が答えると、さらに質問を重ねます。
すると、最初の答えに矛盾があることが明らかになります。
この過程で、相手は自分の無知に気づいていくのです。

質問され続けると、自分の考えがあやふやだって気づきそう…。

その「本当に分かってた?」という気づきが、
無知の知にたどり着く大切な瞬間なんだよ。
ソクラテスの思想を表す重要キーワード

魂の配慮とか知徳合一とか、用語が多くて混乱します…。

大丈夫。全部「人としてどう生きるか」という一本の軸でつながっているよ。
重要用語を表にまとめてたから一緒に見てみよう!
重要用語まとめ
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 魂の配慮 | 外見や財産より、心のあり方を大切にする |
| プシュケー | 人間の魂・心の中心 |
| 知徳合一 | 善を本当に知れば、必ず善い行いをする |
| 知行合一 | 知ることと行動は一致する |
| アレテー | 人としての徳・卓越性 |
| 福徳一致 | 徳ある生き方こそが幸福につながる |

つまり、正しいことを本当に理解できたら、
行動も自然と良くなって、結果的に幸せになれるってこと?

その通り!
それをまとめた考え方が、知徳合一・知行合一・福徳一致なんだ。
「知る → 行う → 徳になる → 幸せになる」で覚えよう!
ソクラテスはなぜ死刑になったのか
ソクラテスは、
- 若者を堕落させた
- 国家の神々を信じなかった
という理由で裁判にかけられ、死刑判決を受けました。
弟子たちは逃亡を勧めましたが、
ソクラテスは法を守ることも徳の一部だとして、それを拒否します。
ソクラテスの思想が現代に与えた影響
ソクラテスの思想は、弟子のプラトンによって書籍として残されました。
代表的なものに、
- 『ソクラテスの弁明』
- 『クリトン』
- 『饗宴』
などがあります。
これらの書籍では、
問答法による対話や、正義・法・善についての考えが描かれています。
ソクラテスの思想は、
プラトン、さらにアリストテレスへと受け継がれ、
西洋哲学の基礎となりました。
【演習問題】ソクラテスの思想を確認しよう(一問一答)
それではここまでの内容をある程度頭に入れたら、演習問題にチャレンジしてみましょう!
質問をクリックして答えを見る前に、頭の中で答えを思い浮かべてみてくださいね。
- Q自分の無知を自覚することを何というか。
- A
無知の知
- Qソクラテスの対話の方法を何というか。
- A
問答法
- Qソクラテスが最も大切にした内面的価値は何か。
- A
魂(魂の配慮・プシュケー)
- Q善を知れば善い行いをするとする考えは何か。
- A
知徳合一
- Q知ることと行うことが一致する考えは何か。
- A
知行合一
- Q徳ある生き方が幸福につながる考えは何か。
- A
福徳一致
- Qソクラテスが死刑になった理由は?
- A
若者を堕落させ、国家の神々を信じなかったとされたため
まとめ|ソクラテスの思想のポイント
この記事ではソクラテスの思想について解説しました。
以下がソクラテスの思想のポイントです。
- 無知の知=学びの出発点
- 問答法=考える力を育てる対話
- 人としてどう生きるかを重視
- 徳と幸福は深く結びついている
ソクラテスの思想は、
今を生きる私たちにも役立つ考え方です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!




