倫理で学ぶギリシャ思想・哲学を始まりからわかりやすく簡単に解説!

ギリシャ思想

こんにちは、りゅう先生です!

今回は「ギリシャ思想・哲学の全体の流れ」について解説していきます。

「哲学がどのように生まれたか」、「ギリシャ思想・哲学はどのように変化していったか」についてわかりやすくかみ砕いて説明しています。

ぜひ最後まで読んで理解を深めてください!

りゅう先生
りゅう先生

いよいよ本格的に、先人の思想や考えを学ぶ章に入りますよ!

この記事でわかること
  • 哲学の語源と意味
  • ギリシャ思想・哲学の全体の流れ

そもそも哲学とは

哲学の語源・意味について

哲学の語源は、ギリシャ語の「philosophia(フィロソフィア)」です。

直訳すると「知を愛する」という意味なります。(「sophia(知)をphilein(愛する)」)

「知を愛する」ではわかりにくいと思うので、哲学とは「あるべき姿や本質を探究すること」と捉えてみてください。

こう
こう

具体的にどんなことを探究するんだろう?

倫理では、「人間のあり方」「世界とは何か」「生・死との向き合い方」などの大きなテーマについて扱うことが多いです。

りん
りん

なんだかすごく難しそうだな..。

りゅう先生
りゅう先生

「勉強はなぜ必要か」「友達は必要か」など身近なテーマでも、本質を探究していれば「哲学」と言えますよ!

哲学が誕生した背景

突然ですが、クイズです!哲学はどのように誕生したと思いますか?

りん
りん

他国と戦争をして難しいことを考えている内に生まれた?

こう
こう

やることなく暇で、考えすぎてる内に生まれた?

りゅう先生
りゅう先生

こうくんすばらしい!なんと哲学が誕生した理由は、「」だったからです。

皆さんも暇な時ってなんか色んなことを考えてしまいませんか?それと同じ感じで哲学が誕生しました。笑

当時のギリシャは「ポリス」と呼ばれる都市国家がありました。

都市国家には奴隷が存在し、奴隷に労働をさせることで「閑暇(スコレー)」ができ、哲学が誕生しました。

ちなみに、このスコレーは英語のschool(学校)の語源と言われています。

こう
こう

勉強で忙しくて暇じゃないよ〜T^T

ギリシャ思想とは(全体像を解説)

ギリシャ思想がどのように展開していったのか、全体像を解説します。

①→②→③→④→⑤の順番に展開しています。

①神話的世界観

古代ギリシャでは、初め自然や人間の出来事は神々の意志によって説明されていました。

たとえば、雷はゼウスの怒り、季節の移り変わりはデメテルの感情といった具合です。

このように、神々が世界を支配するという考え方を「神話的世界観」といいます。

神話(ミュトス)を通じて宇宙や人生の意味を理解しようとしていた人々の様子は、ホメロスの『イリアス』や『オデュッセイヤ』に描かれています。

りゅう先生
りゅう先生

ギリシャ神話に興味のある方は一度読んでみてください!

②自然哲学

やがて、神話に頼らずに「自然」そのものを理性(ロゴス)で理解しようとする「自然哲学」が生まれました。

自然哲学では特に、「世界は何からできているのか?」という万物ばんぶつの根源(アルケー)を探究されました。

例えば自然哲学者タレスは「」が万物ばんぶつの根源だと考えました。

りゅう先生
りゅう先生

他の自然哲学者については、別の記事で解説します!

③ソフィスト

紀元前5世紀頃になると、ギリシャでは民主政治が発展し、人々が議論や弁論を重視するようになりました。

この時期に登場したのが「ソフィスト」と呼ばれる人々です。

ソフィストとは、お金を受け取りながら弁論術や知識を教える職業教師でした。

代表的なソフィストはプロタゴラスです。

りゅう先生
りゅう先生

弁論術とは、「人を説得する技術」のことだよ!

万物の根源を探求したのが「自然哲学者」、社会の中での人間のあり方を論じたのが「ソフィスト」で理解しましょう。

④ポリスの哲学

その後、ギリシャの都市国家(ポリス)では、共同体の秩序や正義が重要視されました。

この時期の有名な哲学者は、「ソクラテス」、「プラトン」、「アリストテレス」です。

それぞれ、真理や本質、人間のあるべき姿などを探究しました。

詳しい内容は別記事で解説します。

⑤ヘレニズムの思想

アレクサンドロス大王の東方遠征により、ギリシャ文化が広範囲に広がった時代を「ヘレニズム時代」といいます。

この時代、人々は都市国家(ポリス)の枠を超えた広い世界の中で、個人の幸福を追求するようになりました。

この流れの中で「ストア派」や「エピクロス派」といった「個人がどう生きるか」を探究する哲学が発展しました。

こちらも詳しい内容は別記事で解説します。

演習問題にチャレンジ!

それではここまでの内容をある程度頭に入れたら、演習問題にチャレンジしてみましょう!

質問をクリックして答えを見る前に、頭の中で答えを思い浮かべてみてくださいね。

Q
古代ギリシャの都市国家を何というか。
A

ポリス

Q
都市国家の市民が、奴隷に労働をさせることで得られた「閑暇」のことをギリシャ語で何というか。
A

スコレー

Q
ものごとが神々の働きによってもたらされるとする考えをを何というか。
A

神話的世界観

Q
イリアス』や『オデュッセイヤ』を書いた古代ギリシャの詩人は誰か
A

ホメロス

Q
神話に頼らずに「自然」そのものを理性で理解しようとする哲学を何というか。
A

自然哲学

「ギリシャ思想・哲学」のまとめ

この記事では、哲学の誕生ギリシャ思想・哲学の展開について解説しました。

特に、ギリシャ思想の全体像について頭に入れた上で、今後の記事を読んでいってください!

次回は、「自然哲学者」についてまとめます。

お楽しみに!

最後まで読んでくれてありがとうございました!

この記事を書いた人
りゅう先生

元高校教師のりゅうです!
公立高校で地歴公民科の教員をしていました。
高校で倫理を教えていた経験を活かし、みんなに倫理を好きになってもらえるように、わかりやすく解説していきます!

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